
「寝室として使える部屋がない」「1LDKやワンルームで、リビングと寝る場所を分けたい」と悩んでいませんか?
結論からいうと、賃貸でもベッドの置き方と間仕切りを工夫すれば、リビングの一角に寝室スペースを作ることは可能です。
ただし、最初から「カーテンで仕切ろう」「パーテーションを置こう」と考えるのはおすすめできません。
ベッドの位置によっては生活動線が狭くなったり、窓からの光や風を遮ったり、エアコンが効きにくくなったりするからです。
まずベッドの置き場所を決め、そのあとに必要な範囲だけ仕切るのがポイントです。
この記事では、賃貸のリビングに寝室を作る方法、ベッドの置き方、リビングと寝室の仕切り方、ワンルーム・1LDKでも取り入れやすいレイアウトの考え方を解説します。
この記事でわかること
- 賃貸のリビングに寝室を作る方法
- リビングにベッドを置くときのレイアウト
- カーテンや家具を使った寝室の仕切り方
- ワンルーム・1LDKで失敗しない配置のポイント
賃貸のリビングにも寝室は作れる
賃貸のリビングに寝室を作る方法は、大きく分けると**「ベッドの配置で空間を分ける」「家具や間仕切りで視線を遮る」**の2つです。
たとえば、部屋の奥や端にベッドを置き、リビングとの間にカーテンやパーテーション、オープンラックなどを設置すれば、壁を作らなくても寝る場所を分けられます。
ポイントは、完全な個室を再現しようとしないことです。
リビングに大きな間仕切りを設けると、その分だけ日中過ごす場所も制限されます。
「寝室という部屋を作る」のではなく、「リビングの中に寝る場所を作る」。
そのくらいに考えると、限られた空間でもレイアウトを考えやすくなります。
では、どこに寝る場所を作るのか。まずはベッドの位置から考えていきましょう。
リビングに寝室を作るなら、まずベッドの置き場所を決める
リビングに寝室を作るときは、間仕切りより先にベッドの位置を決めます。
ベッドは大きな床面積を占めるため、置く場所によってリビングの使い方そのものが変わるからです。
配置を考えるときは、次の4点を確認しましょう。
窓を普段どおり使えるか
窓の近くにベッドを置く場合は、ベッドを置いたあとも窓やカーテンを使えるか確認します。
特に、
- 窓まで歩けるか
- 窓を開閉できるか
- カーテンを開閉できるか
- 換気できるか
をチェックしておきましょう。
ベッドが窓の前に収まるかではなく、置いたあとも窓を使えるかで判断するのがポイントです。
エアコンの空気がベッドまで届くか
ベッドを置く場所は、エアコンとの位置関係も確認します。
特にベッドとエアコンの間に家具やパーテーションを設置する場合は、冷暖房の空気を遮らない配置にしましょう。
ベッドからドアまで移動しやすいか
ベッドが置けても、周囲を歩きにくければ使いやすいレイアウトとはいえません。
特に、
ベッド → ドア → トイレ・洗面所
まで無理なく移動できるか確認しましょう。
収納扉や引き出しを開けたときに、通路を塞がないことも重要です。
コンセントを使いやすいか
ベッド周辺では、スマートフォンの充電やベッドサイドライトなどで電源を使うことがあります。
ベッドを置いたあとに延長コードを通路へ横切らせなくても済むよう、コンセントの位置も確認しておきましょう。
リビング兼寝室のレイアウト3パターン
ベッドを置ける場所が分かったら、部屋の形に合わせてリビングと寝室の位置関係を決めます。
考えやすいのは、「奥と手前」「左右」「家具で境界を作る」の3パターンです。
1. リビングの奥にベッドを置く
縦長の部屋では、奥にベッド、入口側にリビングを配置する方法があります。
奥=寝室
手前=リビング
と前後に分けることで、それぞれの場所に役割を持たせるレイアウトです。
必要であれば、ベッドとリビングの間にカーテンなどを設置して視線を遮ります。
向いている部屋
- 縦長の部屋
- 奥側にベッドを置ける部屋
- 空間を前後に分けやすい間取り
2. リビングの端にベッドを寄せる
横方向にスペースがある部屋なら、ベッドを片側へ寄せる方法があります。
片側=寝室
反対側=リビング
と左右に分ければ、リビングと寝室を横並びにできます。
ベッドを隠したい場合は、リビングからの視線が気になる方向だけを間仕切りすると、ベッドの周囲をすべて囲わずに済みます。
向いている部屋
- 横方向にスペースがある部屋
- 片側にベッドを寄せられる間取り
- 空間を左右に分けたい場合
3. 家具でリビングと寝室の境界を作る
収納が必要なら、家具そのものを間仕切りとして使う方法もあります。
たとえば、ベッドとソファの間にオープンラックを置けば、
目隠し+収納+間仕切り
の役割を一つの家具に持たせられます。
また、ソファの背面をベッド側へ向けるだけでも、「ここから寝室」という境界を作れます。
高さのある家具を部屋の中央に置く場合は、製品の設置方法や転倒防止についても確認しましょう。
向いているケース
- 収納スペースも確保したい
- 間仕切り専用の家具を増やしたくない
- 完全に空間を分断したくない
賃貸でリビングと寝室を仕切る5つの方法
レイアウトが決まったら、リビングからベッドをどの程度隠したいかに合わせて間仕切りを選びます。
完全に見えなくしたいのか、ソファに座ったときに視線を遮れればいいのかによって、必要な仕切り方は変わります。
| 仕切り方 | 圧迫感 | 目隠し | 開閉 | 収納 |
|---|---|---|---|---|
| カーテン | 少ない | ◎ | ◎ | × |
| ロールスクリーン | 少ない | ◎ | ◎ | × |
| パーテーション | 普通 | ○ | △ | × |
| オープンラック | 普通 | ○ | × | ◎ |
| ソファなどの家具 | 少ない | △ | × | △ |
カーテンで仕切る
必要なときだけ寝室を隠したい場合は、カーテンを使う方法があります。
眠るときや来客時には閉じ、日中は開けておけば、リビングと寝室を一つの空間として使えます。
一方、カーテンで遮れるのは主に視線です。独立した壁のように音まで分けることはできません。
ロールスクリーンで仕切る
ロールスクリーンも、必要なときだけ空間を分けられる方法です。
使わないときは上部へ巻き上げられるため、間仕切りそのものを目立たせたくない場合にも使えます。
ただし、取り付け方法やサイズによって使い勝手が変わるため、購入前に設置条件を確認しましょう。
また、取り付け方法やサイズによって使い勝手が変わります。
ロールスクリーンを設置する前に知っておきたいデメリットや選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉ロールスクリーンは後悔する?買う前に知りたい7つのデメリットと失敗しない選び方
パーテーションで仕切る
固定した位置からベッドへの視線を遮りたい場合は、パーテーションを使う方法があります。
自立型など、壁へ固定せずに使える製品もあります。
ベッド全体を隠す必要がなければ、低めのタイプで視線だけを遮る方法も。
固定が必要な製品は、製品の取り付け条件や賃貸借契約を確認してから設置しましょう。
オープンラックで仕切る
収納と間仕切りを兼ねたい場合は、オープンラックを使う方法があります。
本や小物を収納しながら、リビングからベッドへの視線を遮ることができます。
背板のないタイプなら、壁のように完全に空間を塞がずに仕切れます。
ソファなどの家具で仕切る
新しい間仕切りを増やしたくない場合は、今ある家具の向きを変える方法があります。
たとえばベッドに対してソファの背面を向ければ、
ソファの前=リビング
ソファの後ろ=寝室
という境界を作れます。
完全な目隠しにはなりませんが、空間をゆるく分けるだけなら、間仕切りを追加しなくても対応できます。
リビングのベッドは「全部隠す」必要はない
リビング兼寝室では、ベッド全体を隠すことだけが正解ではありません。
背の高い家具やパーテーションで空間を大きく仕切ると、窓からの光や空気の流れまで遮る場合があります。
そのため、ベッド全体を囲う前に、
「普段いる場所から、どこまでベッドが見えなければいいのか」
を考えてみましょう。
ソファに座ったときに寝具が目に入りにくくなるだけで十分なら、低い家具や部分的な間仕切りでも対応できます。
視線は遮る。でも、光と風は遮りすぎない。
限られた広さのリビングでは、完全な個室を作るより、必要な範囲だけを仕切る方が空間を使いやすい場合があります。
ワンルーム・1LDKではレイアウトの考え方が違う
同じリビング兼寝室でも、ワンルームと1LDKでは、ベッドを置いたあとに残る空間の使い方が異なります。
それぞれの間取りに合わせて考えましょう。
ワンルームの場合
ワンルームでは、一つの空間の中に生活に必要な機能をまとめる必要があります。
そのため、寝室を完全に囲うより、
- カーテン
- 低い家具
- ソファの向き
- ラグ
- 照明
などを使って、寝る場所と日中過ごす場所の境界を作る方法があります。
「二つの部屋を作る」のではなく、「一つの部屋に二つの居場所を作る」と考えるのがポイントです。
また、ワンルームではベッドだけでなく、ソファやテーブルなどほかの家具の大きさも、残るスペースに影響します。
これから家具を揃える場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
👉一人暮らしの家具の選び方|6畳・1Kで失敗しないポイントとおすすめ家具3選
1LDKの場合
1LDKのリビング・ダイニングには、ベッド以外にもソファやダイニングテーブル、テレビボードなどの大型家具を置くことがあります。
そのため、空いている場所へベッドを追加するだけではなく、LDK全体の家具配置を一度組み直して考えることが大切です。
ベッドを置くことでソファやダイニングが使いにくくならないかまで確認しましょう。
6畳・8畳・10畳でも、畳数だけでは判断できない
リビングに寝室を作れるかどうかは、「何畳あるか」だけでは判断できません。
同じ8畳でも、縦長と横長ではベッドを置ける位置や、置いたあとに残る空間が変わります。
さらに、
- 窓
- ドア
- 収納
- 柱
などの位置によっても、実際に家具を置ける場所は異なります。
そのため、「6畳だから置けない」「10畳なら置ける」と畳数だけで決めるのではなく、ベッドを置いたあとに生活できるスペースがどれだけ残るかを確認しましょう。
人が歩く場所、家具を使う場所、収納を開ける場所なども含めて一つのレイアウトです。
「何畳あるか」より、「ベッドを置いたあとにどれだけ暮らせる場所が残るか」。
これを基準に考えると、次に必要なのは実際のベッドサイズを間取りに当てはめることです。
これはベッドだけでなく、ソファなど大きな家具を選ぶときにも共通する考え方です。
ソファが大きすぎると感じる原因と、購入前に確認したいサイズの考え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
👉ソファが大きすぎたらどうする?後悔したときの対処法と失敗しないサイズ選び
レイアウトを決める前に、ベッドの実寸を床に再現する
ベッドを購入する前に、検討している商品の実寸を床に再現してみると、置いたあとの空間を確認できます。
方法はシンプルです。
購入を検討しているベッドの商品寸法を確認し、その幅と長さをマスキングテープなどで床に再現します。
その状態で、
- ドアからベッドまで歩く
- ソファに座る
- 窓を開ける
- カーテンを開閉する
- クローゼットを開ける
- ベッド横を歩く
など、普段の動作を確認します。
ベッドを置いたあとも、これまで使っていた場所や家具を無理なく使えるかを見てみましょう。
寸法を床に再現することで、商品ページの数字だけでは分かりにくい「ベッドを置いたあとの暮らし」をイメージできます。
賃貸のリビングに寝室を作るときによくある質問
賃貸でもカーテンやパーテーションで仕切っていい?
間仕切りを設置するときは、建物への固定方法を確認しましょう。
置くだけの家具や自立型パーテーションなど、壁や天井へ加工せずに設置できるものもあります。
ネジ留めや穴あけなどを伴う場合は賃貸借契約を確認し、必要に応じて管理会社や大家さんへ相談してください。
リビングにベッドを置くと湿気やカビは大丈夫?
ベッド周辺は空気がこもらないようにし、換気できる状態を保ちましょう。
特に窓際や外壁側へベッドを置く場合は、結露が発生していないかも確認します。
家族と生活時間が違ってもリビング兼寝室にできる?
カーテンや家具による間仕切りは視線を遮ることはできますが、独立した壁のように音や光まで完全に分けることはできません。
一人が寝ている時間にテレビを見る、照明をつける、料理をするといった生活がある場合は、レイアウトだけでなく家族の生活時間も含めて検討しましょう。
まとめ|リビングに寝室を作るなら「ベッドの外側」まで考える
賃貸でも、ベッドの置き方や間仕切りを工夫すれば、リビングの一角に寝室を作ることはできます。
まずベッドの位置を決め、窓やエアコン、生活動線などを確認してから、必要な範囲だけカーテンや家具などで仕切りましょう。
そして、最後に確認したいのがベッドの外側です。
ベッドを置いたあとも窓を使えるか。
ソファまで無理なく歩けるか。
収納を使えるか。
これまでのリビングでの過ごし方を続けられるか。
寝室を作ろうとすると、どうしてもベッドを置く場所に目が向きます。
「リビングにベッドが入るか」ではなく、「ベッドを置いたリビングで暮らせるか」。
この記事を参考に、自分の暮らしに合ったレイアウトを考えてみてください。



